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別所川(べっしょがわ)は、長野県東筑摩郡筑北村を流れる川で、信濃川水系の一級河川〔『河川大事典』881ページ。〕。 == 概要 == 筑北村と松本市との境にそびえる虚空蔵山を水源とし、その北方にある筑北村乱橋が別所川の上流端である〔。乱橋にて乱橋川と大門川が合流して別所川となり、筑北村村内を北へと流れてゆく〔『本城村誌 自然編』21 - 22ページ。〕。途中にある大滝を過ぎると、支流の砥石沢・伊切沢・池塔川・菖蒲沢・小仁熊川・寺沢を合わせ、麻績川へ合流する〔『本城村誌 自然編』22ページ。〕。長さは12キロメートル余りで、川幅は狭く、激しく蛇行する流路形状を見せている〔。 大滝から砥石沢合流点までの間は、山の隆起と川の侵食がもたらす下刻によって深いV字谷を形成する〔。砥石沢には別所川へ合流する手前に湯仏の滝があり、これより上流は滝上峡と呼ばれる名勝となっている〔『本城村誌 自然編』18 - 19ページ。〕。伊切沢合流点から下流は別所川に沿って狭い沖積平野が見られ、河岸段丘も少数だが見られる〔。 支流の小仁熊川には小仁熊ダムが建設されている。小仁熊ダムは、高さ36.5メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節・不特定利水・上水道を目的とする、長野県営の多目的ダムである〔「ダム便覧 小仁熊ダム 」より(2012年7月7日閲覧)。〕。小仁熊川は長さ6キロメートルの川で、ダム建設に適した峡谷状の地形を形成する〔。大洞山(標高1,315.9メートル)北西の尾根(標高1,182メートル)に端を発した八木沢が、筑北村小仁熊上にて木合沢を合わせて小仁熊川となり、別所川ほどではないが蛇行して流れてゆく〔。河岸段丘は小規模ながら見られる〔。 別所川と同じく筑北村を流れる東条川とは河川争奪の歴史がある〔『本城村誌 自然編』15ページ。〕。もともと別所川や小仁熊川の上流部である乱橋川・大門川・八木沢・木合沢の4河川は東条川の支流であったが、小仁熊川が南へと延びてゆき、前述の4河川を我がものとした〔。その後、別所川が延びてゆき、乱橋川・大門川を奪い、現在に至ったと考えられている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「別所川 (長野県)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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